[87]オフィスの適正温度を知って快適な環境を作ろう

[87]オフィスの適正温度を知って快適な環境を作ろう
みなさんのオフィスでは、エアコンの温度を何度に設定していますか? 近年では環境に配慮する意識が高まり、できるだけ節電する動きがありますが、不快になる設定温度では社員のモチベーションも下がり、仕事の効率も低下してしまいます。ここでは、オフィスの適正温度を知って快適な環境を作る方法についてご紹介いたします。
 
 

オフィスの適正温度は法律で定められている

 
オフィスの適正温度は法律で定められています。労働安全衛生法の事務所衛生基準規則5条3項で「事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室内の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40%以上、70%以下になるように努めなければならない」となっています。これは日本の法律であり、海外でも同様にそれぞれの国の気候によって適正な温度や湿度が定められています。
この法律で、上限が「28度以下~」と定められたことと、近年の節電や環境配慮の意識の高まりにより、いつの間にか28度がベストな温度という通説となってしまいましたが、28度は必ずしも正しい温度ではなく、外気温やオフィスの環境によって調整したほうがよいケースもあります。
 
 

オフィスの適正温度を見極めなければならない理由

 
それぞれのオフィスの適正温度を見極めなければならない理由はどのようなものなのでしょうか。
 

人によって体感温度が違う

一般的に女性や痩せている人は冷えやすい……と言われるように、体感温度には個人差があり、男女や体格によっても代謝機能が異なります。冷えやすい体質の人が多いのに、低めの温度に設定してしまうと体調を崩してしまいかねません。
 

暖房・冷房が強すぎると体調不良を引き起こす

夏の暑い日や冬の寒い日などで、オフィスの空調をガンガンに効かせすぎると、それだけ外気温との差が大きくなり、体調不良を引き起こす可能性が高くなります。温度差が5度以上ある場所の出入りを繰り返すと温度差に体が対応できず、めまいや立ちくらみ、さらには疲労がたまって自律神経失調症になってしまうこともあると言われています。その日の気温に応じて、オフィスの温度も調整することが大切です。
 
 

誰にとっても適正だと思える温度・湿度にするためのコツ

 
体感温度には個人差があるため、スタッフ全員が快適だと思う温度に設定するのは難しいでしょう。しかし、その差を少なくすることは可能です。下記の方法を試してみてください。
 

時間帯に合わせて調整する

エアコンの設定温度は、朝夕は高めに、日中は低めに設定しておくことで、外との寒暖の差を少なくすることができます。1~2度変更するだけでも効果がありますので、時間帯に合わせて温度を細かく調整してみましょう。
 

扇風機・サーキュレーターを設置する

扇風機やサーキュレーターを使うと、オフィスの中で気流が発生し、空気がムラなく循環するようになります。どこでも温度が一定になるため、場所による温度差をなくし、エアコンの省エネ効果も期待できます。
 

換気や空気清浄機の設置

温度や湿度以外に、空気の質も大切です。定期的に窓が開けられる環境であれば、ときどき窓を開けて空気を入れ替えるのも効果的な方法の1つです。窓を開けるのが難しい場所であったり、窓の開け閉めが面倒であれば、空気清浄機の設置も検討しましょう。
 

加湿器を設置する

冬場でのエアコンの使用は温度を上げる代わりに湿度が下がってしまいます。法律ではオフィスの適正湿度も定められていますので、加湿器を設置して相対湿度を40%以上にするようにしましょう。湿度が上がると体感温度も上がるため、低い温度設定でもより暖かさを得ることができます。
 

観葉植物を設置する

観葉植物はエアコンのような物理的な空調効果は期待できませんが、ストレス軽減や癒し効果があり、夏場は涼しげに感じたり、冬場には温かみを感じることができます。また、観葉植物はわずかながら加湿効果や空気清浄効果が得られます。
 

エアコンの風向は壁、もしくは天井に向ける

エアコンの風をまともに向けてしまうと、その前にいる人は空調の影響を大きく受けてしまいます。エアコンの風向は直接人に当たらないようにし、壁や天井に向けて反射させるようにしてください。冬場はできるだけ下方向へ、夏場は上方向に向けると効果的です。
 
 

オフィスの適正温度を管理するために必要なこと

 
快適な環境を作るには、管理ルールを定める必要があります。
 

管理者を決める

誰もが空調の温度を設定できる状態では、その人の都合に合わせた温度になってしまいます。空調の管理者を決め、その人以外は操作できないようにし、管理者は環境や体感温度などを小まめにチェックしながら温度を設定するようにしてください。
 

オフィスに室温計・湿度計を設置

エアコンの設定温度=部屋の温度ではありません。オフィスの数カ所に室温計と湿度計を設置し、定期的に一定の温度と湿度になっているかをチェックしましょう。バランスの悪い場所は空気が循環するようにエアコンの送風口の向きを変えたり、扇風機やサーキュレーターなどを設置するようにして、対処してください。
 
 
このようにオフィスの適正温度は必ずしも一定に保つ必要はなく、環境や体感によって細かく調整することが大切です。上記を参考にオフィスの適正温度を知って、快適なオフィス環境を作りましょう。

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